☆☆ オーディオ研究室 ☆☆

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Tsuki Tsuki        Tsuki Tsuki

☆★☆★☆ オーディオ研究室について!! ★☆★☆★


 当 『オーディオ研究室』 は私がパソコンにつないで使用しているオーディオ装置の選定からセッティングまでを紹介するコーナーです。
 高校から大学時代にはメインの趣味として没頭してたものの一度は完全にやめていたオーディオを再度手掛けることになった経緯を含めて公開するに足りると判断した事項を記載してあります。

 オーディオという趣味性の極めて高い分野ですから自己満足の世界を紹介するものに過ぎなくなる可能性が多々あることと思いますが、本格的なパソコンオーディオを楽しもうと考えられている方に何某かの参考にでもなれば幸いと思い 『NextSpac TimeFactory HP』 に加えました。

 私のオーディオに関する考え方は現在の主流とは異なる極めて特殊なものですから反論もあると思はれますが、記載内容に関しては他者の権利を侵害する等違法な記載が有る場合を除き苦情には一切お応え致しません。


Audio TopPhoto

暫定PCオーディオシステム


Audio TopPhoto2

プリアンプ代わりのミキサー


◎ オーディオ経歴

 はじめに今回選んだ一般性の殆ど無いオーディオ装置に到った私のオーディオ経歴を記しておきます。
 高校時代にオーディオブームが始まったとき我家に在ったのは中学のときクラシック音楽を聴いて感想文を書くという夏休みの宿題が出たときに買ったモジュラーステレオでした。レコードプレーヤーとラジオチューナー、アンプが一体となったモジュールに16センチフルレンジを使った左右のスピーカーが付属してるものでそこそこ良い音だったものの外部入力は無くレコードとラジオだけしか聞くことができない代物でした。中学時代はまったくといっていい程レコードは買わなかったのでモジュラーステレオは応接間の飾り物と化して埃をかぶってる状態でした。
 エアチェックして曲を聴くのはステレオラジカセだったのでせめてカセットテープを聴くことが出来るステレオが欲しいと思い適当なものを探しはじめて当時懇意にしてた近所の電器屋で薦められてテクニクスのシステムコンポを買いました。
 一般向けにオーディオラックも含めて一式セットにしたもので本格的なオーディオ装置とは程遠いものでしたがシステムコンポとしては大型の30センチ3ウェイスピーカーから流れる音はモジュラーステレオやラジカセとは桁違いで毎日聴き入ってました。


 私のオーディオ経歴に一大転機が訪れたのは高校入学直後に親しくなった同級生に誘われてアマチュア無線とオーディオをメインとしていた電気クラブに入部したときでした。当初はアマチュア無線の方に興味が有ったのですが部室に置いてあった先輩が作った真空管アンプを使ったステレオ見て興味を惹かれオーディオ部門に入ることにしました。
 真空管アンプといっても初歩的なものでスピーカーは市販キットを組み立てた所々隙間のあるエンクロージャーにフォステクスの20センチウーファーとホーンツィーターを組み合わせたもの。レコードプレーヤーは顧問の先生が寄付してくれたという普及品でしたがカートリッジはそこそこのものが付いてたので出てくる音は我家のシステムコンポとは段違いでした。
 当時は秋葉原に三栄無線という真空管アンプのキットを販売してる店があったので手を付けやすいところからと思いプリアンプとパワーアンプのキットを買い込んできました。
 無謀にも買ったのは手持ち資金で買うことが出来るいちばん高いもので、部品数が多いのはまだよいとして初心者向けのキットは抵抗値を文字で表記した抵抗が使われてましたが中級以上のものではカラーコード表記の抵抗なので組立説明書にカラーコード表が載ってたものの10の何乗というのがわからずカラーコードによる抵抗値を読めるようになるだけで一苦労でした。
 真空管アンプは500ボルト前後の高圧が流れるところもあるため、調整時に通電中は最深の注意を払ってたものの電源コードを抜いた後には油断してコンデンサに蓄電された高電圧で感電しながらも一か月ぐらいで何とか完成してシステムコンポのアンプと入れ替えて音出ししたときの感動は今でも忘れられません。
 実はこのとき組み立てた真空管アンプは上級機とはいえ使ってる抵抗やコンデンサなどはオーディオ用ではあるものの普及品でたいした音質ではなかったのですが自分で組み立てたという贔屓目から最上級の音質に思えました。
 後にクラブの先輩から抵抗とコンデンサを良いものに換えればかなり音質が向上すると聞き、キットの購入価格以上をかけて真空管アンプ向きとして定評のある輸入品のA&B製抵抗やスプラグ製コンデンサに全交換してあまりにも音が変わったので驚きました。

 この時の真空管アンプで満足していればよかったのですが当時のオーディオ界は元の音を寸分違えず再生する原音再生が最高峰とされてました。
 真空管アンプは聴感上の音は良くてもアンプを通る間に各種歪で原音に付加・削除削除されるという原音再生の対極に在るものとされていました。
 原音再生を謳ったアンプは数多くが市販されているのみならず自作品も多数発表されてました。自分で作ることの面白さに嵌ってた私は原音再生自作アンプとして定評のあった金田式アンプを作ることにしました。

 金田式アンプはトランジスタや抵抗、コンデンサといった素子のみならず配線材に到るまでメーカーから使用法まで事細かに指定されてました。配線材などは何処其処の配線には、「川崎電線製0.75スクエアの素線を7本撚り合わせて使え」 といった具合です。それだけに指示通り作れば誰が作ってもほぼ同じものが出来るというのが特徴です。
 しかし指定通りの部品を集めるのは至難の業で、電気部品を集めやすい秋葉原中を探し回っても見付からないもがはいくつもありました。そのため本来の金田式アンプにはならなくてもほど近いものになればよいと考えていくつかの部品は同等品で代用しました。

 1年近くかけてなんとか満足のいくものを完成させることができましたが、私が選んだのは初期の金田式アンプ最高峰とされていたA級100ワット型。
 A級アンプはスピーカーを駆動する最終段トランジスタへ常時定格電流を流しておくというもので電源投入時から常時最大消費電力を喰いますが歪が少なくレスポンスに優れるという長所があります。
 A級アンプのスピーカーを駆動する実質能力はスピーカー駆動時のみ最終段トランジスタへ必用電流を流す B級アンプの4倍以上になるとされてます。100ワットのA級アンプは400ワットのB級アンプ以上のスピーカー駆動能力があるということになります。

 システムコンポに付いてた30cm3ウェイスピーカーを使ってるうちは金田式A級100ワットアンプで十二分に満足してましたが、アルバイトをして当時原音再生用スピーカーとして定評のあったJBLプロフェッショナル4350という38センチダブルウーファーのスピーカーに替えた途端に駆動力不足を呈するようになりました。
 そこでアンプを組替えて出力を倍の200ワットにしましたがそのときには金田式アンプで指定されていた最終段のパワートランジスタが廃番となっていて入手できず、指定トランジスタでは10組並列にしなければならないところ設置スペース節約も兼ねてオーディオ用として定評のある約2倍の定格電力を持つパワートランジスタ6組で代用しました。
 それでも電源トランスを大容量のものへ交換しなければならず収まるケースは市販品に無くジュラルミン板とアングルを買ってきて自作しました。

 なんとか完成させた似非金田式A級200ワットアンプに然程不満はありませんでしたが、某オーディオ専門店で日本へ正規輸入が始まったマークレヴィンソンのアンプを視聴してクリアでありながら力強さも併せ持つ音に驚かされました。
 当時のマークレヴィンソンアンプはA級25ワットモノラルのML2とAB級250ワットステレオのML3の2機種があり音質的に定評があるのはML2の方でしたが、如何にA級とはいえ25ワットの出力では私が使ってる38センチダブルウーファーには駆動力不足で値段的にもすぐには手が届かないこともあり、自動車を買うために貯めてた有り金はたいてAB級250ワットのML3を買いました。

 その後パイオニア製の大型レコードプレーヤーを買ったり定評のあるカートリッジを何種類か買ったりしましたが、メインの趣味がオートバイや自動車へ移り変わっていったこともありオーディオ装置は不満の無いレベルのものを一通り揃えていたので暫くの間落ち着いていたというか、時々レコードを聴く以外は放置状態でした。


 2度目のオーディオ経歴の転機となったのは色々と柵があるので店名は伏せますがヴィンテージオーディオをメインに扱うオーディオ機器販売店でアルバイトをはじめたときでした。
 その店はメインで扱ってるオーディオ機器からして私が使ってる原音再生を目指したものとは対極にありましたが、オーディオ機器を扱うところでアルバイトできればよいと考えて入りました。
 ヴィンテージオーディオということで扱ってるアンプは殆どが真空管式でした。
 社長の考え方は、原音再生など聞く場所が違うのだから所詮は理論上だけで実現は不可能であり、使う者が聞いて良い音と思うのが最上のオーディオ機器であるということでした。
 一度は足を洗った真空管アンプでしたがバイト時は毎日のように聴いてるうち、社長の聞いて良いと思うのが最上の音という考え方と併せて、今まで錦の御旗のように原音再生を追求してきたことが馬鹿らしく思えて再度真空管アンプを作ってみたくなりました。

 それまでに真空管アンプとトランジスタアンプ各一組4台を作ってきましたから、今度はキットや製作記事通りのものを作るのではなく、いくつかの製作記事を参考にして回路設計から手掛けることにしました。真空管アンプを設計するうえで最初に決めるのは出力段に使うパワーチューブの型番とシングルかプッシュプルかといった基本構成と目標出力。それだけを決めればあとの回路構成は自ずと決まってきます。
 選んだパワーチューブは以前真空管アンプを作った頃に一度は手掛けてみたいと思ってた大型真空管のUV845。250ミリリットルのジュース缶ぐらいの大きさがある真空管です。これだと一本だけ使うシングル構成でも30ワット程度は楽に出せますが、さすがに38センチダブルウーファーには駆動力不足であることは明白ですから2本使うプッシュプル構成にしました。スピーカーの駆動力云々の他にシングル構成よりもプッシュプル構成の方がパワーチューブを駆動する前段の設計が格段に簡単なこともプッシュプルを選んだ理由でした。
 845のプッシュプルなら100ワット程度は無理なく出せますが、高価のみならず良いものは入手難の845に無理をさせないため60ワットを目標とすることにしました。60ワットといっても出力段にアウトプットトランスを備える真空管アンプではスピーカーの逆起電力をアウトプットトランスが吸収してくれますから通常のトランジスタアンプの60ワットとは比べものにならない実質的駆動力を持ってますから必要充分と考えました。
 加えて845プッシュプルで60ワット程度であればパワーチューブの作動点を自動的に安定させられるセルフバイアス回路を使うことが出来て回路設計が一段と簡単になります。

 845プッシュプルをステレオ構成にして一台にまとめると電源トランスから各チャンネル毎に使うツインモノラル構成にしなくてはならないため相当な大きさになって部品を組み付けるシャシは特注品を使うか自作するしかなく、それ以前に60キロ超えの重量になるため、製作はともかく真空管を取り付けた状態で裏返さなくてはならない調整点検はかなり苦労することになりますからモノラルアンプ2台で作ることにしました。
 モノラルアンプ2台に分けるのであればシャシは秋葉原にあるケースメーカー鈴蘭堂製の845シングルステレオ用を流用することが出来、トランスや真空管ソケットを取り付ける穴は加工済みであるため手間のかかるシャシ加工を大幅に省くことが可能であることがわかったのもモノラル2台にすることを決めた大きな理由でした。

 このときは然程苦労することなく入手出来る部品を使うように設計したので部品入手は売っていることを把握してるパーツ店を廻るだけなので数日で済みました。
 使うパーツはバイト先でヴィンテージアンプのレストアやオリジナルアンプ製作時の基準に因って選びました。
 バイト先での作業時に使う部品を決めるのは社長の考えに因るものであり、当時の一般的なオーディオ界の常識からは掛け離れているものが少なくありませんでしたがバイト先で聞いたそれらの部品を使った真空管アンプの音に共感を覚えて製作を決心したのですから入手可能なものは躊躇わず使いました。
 一例としてはアンプ内部の配線には出来るだけ細い素線を数多く使った撚り線を使うのが良いとされていましたが、音の明瞭度は単線を使った方が良いということで必要な太さの錫メッキ線にエンパイヤチューブとコーティンググラスファイバーチューブを被せて使いました。
 通常の被覆線を使うより手間は掛かりますが見た目が大仰なアンプの割に単純な回路構成で配線は簡単なので一週間かからずに完成させることが出来ました。
 調整ヶ所は一ヶ所も無いため完成後は各部電圧が設計値通りになってるか確認するだけですがパワーチューブのプレート電圧は1000ボルト近いので測定時はサーキットテスタのテストリードが抜けないようテープで固定した上に溶接用の厚手革手袋を使いました。

 完成した845プッシュプルアンプは十二分に満足いくものでしたが、ひとつ手に入れば更に上のものが欲しくなるのが趣味の世界。バイト先のメイン商品であるWE(ウェスタンエレクトリック)の845プッシュプルアンプを入手するべくマークレヴィンソンのアンプを下取りに出し、自作の845プッシュプルを友人に売ってWE845プッシュプルを入手しました。60年以上前の希少品ですが原状渡しということで格安で売ってもらったのですが幸いなことに使えなくなってた部品はパワーチューブのプレート電圧・電流を見るメーターの押し釦スイッチだけで音質とは全く関係の無い部品だったので同じぐらいの大きさの押し釦スイッチを買ってきて見た目を揃えるため両チャンネル2台4ヶ所を交換して昔の大型業務用アンプとしてはごく当たり前に電源端子に半田付けしてあった数十センチのFケーブルを外して3Pプラグ付き電源コードを取り付け、製造後60年以上経って半田が痩せてるところが何ヶ所か見受けられたので半田付けしてある全ヶ所を半田付けし直しておきました。

 WEアンプを使い始めた頃に大型のJBL4350スピーカーは如何にも邪魔に思えるようになってきたため小型スピーカーながら当時評判の良かったBOSE802に買い替えて天井から吊り下げるようにしました。PA用のスピーカーですから原音再生とは無縁でJBLとは全く違う音色ですが私がよく聴くロックやポップス系の音楽にはJBLよりも適した音色でした。
 WEアンプは5年ほど使いましたがその間にメインの趣味は完全に自動車へ移行してオーディオの方はレコードを聴くことすら稀な状態になっていたのでクルマを買い換えるときにオーディオ装置一式を売却してオーディオ趣味から完全に足を洗いました。


 2002年にパソコンと同時にBOSEのPCスピーカーを買ってパソコンでCDを聴くようになり、わずか5.7センチのフルレンジスピーカーであるにもかかわらずBOSE独自のアコースティマスポートで低域を増強してるため低域から高域まで良い音質なのでオーディオ装置に有り金の殆どを注ぎ込んでたことがまことに馬鹿々々しく思えました。
 2010年にパソコンを買い替えた少し後にスピーカーはまだ々々使えるとは思いましたが10年近く使っていたのでBOSEの新作PCスピーカーM2に買い替え、従来のPCスピーカーはテレビ用に回しました。
 M2はアコースティマスポートではなくBOSEではレゾネターと称する重さのあるパッシブラジエタ2個を後部のスリット状ポートの前後に対向して取り付けることで重低音まで再生可能にしてありパッシブラジエタを使ったスピーカーシステム特有のドヨン々々々とした低音ながら超小型サイズからは信じ難い低音まで再生してくれる優れものです。
 その後テレビの置き場所を変えたときにつないでいたPCスピーカーが邪魔だということでお払い箱になりましたがパソコンでサラウンドが使えるので別のテレビで使ってたPCスピーカーと合わせて7.1chからサブウーファーとセンタースピーカーを省略した6chサラウンドとして使いはじめました。

 3年程経った2018年夏に長年使ってたPCスピーカーのうち3個が鳴らなくなりました。
 まずはBOSEの現行PCスピーカーであるコンパニオン2を3組買って全てのスピーカーを代替えしようと考えましたが、耐久性に優れたBOSEのスピーカーとはいえPCアプリのグラフィックイコライザで補正して低域から高域まで満遍なく再生させるのは5.7センチスピーカーには厳しいと思い、数年前に私室を隣の部屋と合わせて2倍の広さにしたので余程の大型スピーカーでもなければ置き場所には事欠かない状況に変わりましたから適切なスピーカーとアンプを買って代替えすることにしました。


◎ 機器選定

 オーディオ機器を導入するといってもかつてのように有り金すべて注ぎ込んで最高級機器を買う気にはなりませんから、多少の予算超過は趣味のものを買う場合の常ですがまずは予算を10万円と決めました。
 オーディオ趣味から離れて30年近く経ってますからまずは最近のオーディオ事情を調べることから始めました。
 パソコンオーディオの場合PCの出力インピーダンスとレベルから直接パワーアンプに入力できますからプリアンプは必用無く、パワーアンプとスピーカーを購入すれば済みます。オーディオ機器を接続する場合の入出力インピーダンス・レベルマッチングには微妙なところもありますがマッチングミスで破損するようなことはありませんからまずはパワーアンプとスピーカーを購入して音を聴いてから後のことは考えることにしました。
 低予算でそこそこのパワーアンプとスピーカーを揃える場合、業務用PA機器を選択肢に入れるのもよいということがわかりました。かつては業務用PA機器といえば同等スペックの民生機器よりはるかに高価であり、それ以上にPA用機器は耐久性に優れるだけでごく一部の例外を除けば一般家庭でのオーディオ用になど聴くに耐えない音質でしかないというのが常識でした。
 しかし最近のPA用機器は低価格化した上に家庭用オーディオ機器としても充分使える音質になってるということですから低予算で機器を揃えるには打って付けなのでどのようなものがあるのか探しはじめました。
 低価格帯スピーカーは新興メーカーであるクラシックプロ整品の評判が良いので38センチダブルウーファー2ウェイながらかつて使ってたJBL4350と違い2個のウーファーを縦に並べてあり設置面積は50センチ四方あれば充分でパソコン一式を載せてある机の両サイドに置きやすいCP152Eを買うことにしました。ステレオ用に2台で税込み価格4万円強という民生用スピーカーとは桁違いの安さです。

 スピーカが決まったら38センチダブルウーファーに対応できるパワーアンプの選定です。残り予算は5万円以上ありますからケーブル類を買う分を見越しても5万円程度は使えます。
 スピーカーと同じクラシックプロ製アンプなら最上位機種を買うことが出来ますがスピーカーと違ってクラシックプロ製アンプの評判は芳しくないので評判の良いメーカーのものを探すことにしました。
 米国のクラウン(アムクロン)製のPA用アンプは定評がありかつてと比べると大幅に低価格化しているので低価格製品であれば購入可能ですからクラウン製品から選ぶことにしました。
 クラウンアンプのXLSシリーズはいちばん安いXLS1002なら税込み4万数千円で買えますが家庭用として大音量で鳴らすわけではないとはいえ38センチダブルウーファーに対しては駆動力不足で締まりの無いボケた低音になる可能性が考えられます。
 XLSシリーズの最上位機種のXLS2502だと3万円ほど予算オーバーになりますが一度買えばPA用として使う場合のように酷使するわけではないので相当長期間使えるでしょうから奮発することにしました。
 通常PA用アンプの入力はXLR(キャノン)端子のみ或いはXLR端子と標準フォン端子というのが大半ですがXLSシリーズは何故だか民生用オーディオ機器で主流のRCA(ピン)端子も備えてます。家庭用はともかくアマチュアレベルのPA用に使うことも視野に入れているのが窺えます。

 スピーカーとアンプを決めましたので他にもパソコンアプリで担わせてるグラフィックイコライザ等のエフェクタも欲しいところですがまずはアンプとスピーカーをつないで鳴らして様子を見てからエフェクタが必要かどうか検討することにしました。


◎ 事前確認

 購入するスピーカーとアンプを決めたものの今迄使ったことの無いタイプの機器でありPCオーディオ用のスピーカーとパワーアンプとして使えるというだけなら何ら不足は無いであろうがいきなりそこそこの値段の機器を購入することも躊躇われたので安いPA用スピーカーとパワーアンプを購入して事前確認してみることにしました。


〇 スピーカー

CP12E 写真

CLASSIC PRO CP12Eスピーカー

30センチウーファー+7.5センチコーンツィーター
PA用ながら家庭用としても定評がある


 スピーカーはクラシックプロから30センチウーファーと7.5センチコーンツィーターを使った2ウェイのCP12Eという廉価モデルが発売されていてサイズ面もあり家庭用のスピーカーとしても定評があるのでもっと安いモデルもありますがCP12Eのウーファーは152Eに使われてるものの口径違いですから音質の傾向を知るには打って付けであることと後々他用途に使い回しやすいこともあるので買ってみました。

 音質的には平凡なもので30センチウーファーを使ってる割に低音の伸びが乏しいのは民生用のスピーカーと比べて軽いコーン紙を使って能率を高くしてるPA用スピーカーでは当然といったところです。
 一方の高音はPA用スピーカーに多い必要充分な範囲までに留めたものですが私には満足出来るものです。 コーンツィーター特有の高音を強調することの無い自然な音色は好感が持てます。 イコライザーソフトを使って低域と高域を少しブーストしてやれば簡単にフラットな再生音に補正出来ました。
 かつてのハイファイスピーカーのようにトーンコントロールをいじらず再生すればフラットな再生音が得られるように作られたものとは設計思想が違うのです。
 フラットな再生音に調整出来たので好みの再生音に調整していくことになりますが使ってるイコライザーソフトでは限界があるので本格的に追い込もうと思ったらパラメトリックイコライザーとまではいかなくてもグラフィックイコライザーぐらいは必要になりそうです。

 CP12Eの音を聴いて予想外だったのはコーンツィーターを使ってるので当たり前といえば当たり前ですが高音の穏やかさです。PA用スピーカーではコンサートやライブでの音飛びをよくするためにドギツイ高音に音造りしているものが多く、そのためにホーンツィーターが好んで使われるのです。CP12Eはサイズからして小規模ライブで使う程度を想定して設計されたものでしょうが意外なほど穏やかな高音です。
 7.5センチというツィーターとしては大きめの口径ですから高域の伸びはありませんが無理に高域を伸ばさないのも穏やかな音質には貢献しているのでしょう。


〇 パワーアンプ

YAMAHA P2180 写真

YAMAHA P2180 パワーアンプ

こちらも家庭用としても定評があった


YAMAHA P2180後 写真

YAMAHA P2180 リヤパネル

バインディングポスト両隣にスピコンターミナル付け足し


 一方のパワーアンプは安い中古品でも良いと考えて探しはじめてすぐに業務用に使ってたもので外観は年式相応だが作動面はまったく問題無いというYAMAHAのP2180という175ワット×2のPA用パワーアンプを見付けて格安だったので購入しました。  それほど旧いものではありませんがスピーカー端子はネジ式のバインディングポストのみなのでスピコンターミナルに付け換えようと思いましたが寸法的にバインディングポストを外した穴をスピコンターミナルで塞ぐことが出来ないためリヤパネルに取付けられる場所があるので付け足すことにしました。スピコンターミナルの配線端子と電源の大型コンデンサ間に余裕が無く配線端子へ横方向からケーブルをハンダ付けするなど一筋縄ではいかないところもありましたが電源コードをアース付きの3Pに交換するのと併せて半日程度で改造完了。
 改造とはいっても回路そのものに手を加えたわけではないのでサーキットテスターで短絡してる箇所が無いことを一通り確認してからPCとスピーカーをつないで無事に音出し終了。


 P2180にはシグナルインジケーターが付いおり出力電圧が2ボルトを超えると点灯するようになってます。2ボルトは8Ωのスピーカで約0.5ワット出力になります。ところがけっこうボリュームを上げないとシグナルインジケーターが点灯することはありません。かなり大きな音だと思ってもピークレベルインジケーターの如き時々点灯するだけです。桁外れの大音量でなければ騒音問題が生じない平日昼間にインジケーターが連続点灯するまで音量を上げてみましたがとても聞くに耐えない音量になりました。CP12Eの出力音圧レベルは92dB/W/mですからかつて使ってたJBL4350と比べると3dB以上能率が低い、つまり同じ入力に対する音量は計算上半分にかなります。振動板面積が桁違いですから実際には半分をはるかに下回る音量にしかならないはずです。
 もっとも長い時間を経た記憶を頼りにしての比較でしかありませんが正確に音を聴き取るためのモニタースピーカーと出来る限り音を飛ばすためのPAスピーカーという違いを考えるとPAスピーカーは耳に付きやすい音づくりになってるのですからカタログスペック以上の音量に感じられても不思議はありません。

 何れにしてもクラシックプロの同じシリーズの更に高能率のスピーカーを使うのですからアンプ出力は再考するべきかも知れません。


◎ 必要なアンプ出力

 スピーカーの耐入力よりアンプの最大出力が上回ってるとスピーカーを焼損する危険性が高いため耐入力以下の最大出力のアンプを使うのがよいと考える方が多いのですが機器の最大能力を使うことがあるPA用途ならともかく家庭用オーディオではスピーカーが焼損する程の大音量を出すことは騒音問題の面からもまずはあり得ません。
 スピーカーの耐入力よりも最大出力が低いアンプを使えば安全度は高まりますがアンプの故障ということを除いても絶対に安全というわけではありません。アンプを最大出力付近で使うと入力信号を比例増幅させられず波形のピーク付近が平らに潰れて矩形波に近くなるクリッピングを起こすことがあります。矩形波は正常な音楽波形と比べて非常に大きなエネルギーになるのでクリッピングが頻繁に起こると最大出力が低いアンプでもスピーカーを焼損することがあります。
 かつて部屋の防音工事が完成したときに防音レベル確認のため55ワット出力のアンプと150ワット耐入力のスピーカーを使って大音量再生してスピーカーを焼損したことがあります。

 一方で前述したようにそこそこの能率を持ったスピーカーであれば数ワットの出力があれば騒音面から現実的には出せない程の大音量再生が可能になります。  家庭用で大音量再生させない場合アンプは出力よりも使用するスピーカーに対して充分なダンピングファクターを持ってるかどうかで選ぶべきです。民生用アンプではダンピングファクターを公表してないものも珍しくありませんが余裕を見越しても4Ω負荷に対応してる100ワット以上の出力を持つものであれば充分です。


◎ スピーカーケーブル

スピーカーケーブル 写真1

Fケーブルを使ったスピーカーケーブル


 私が推奨して自身も使用しているオーディオ用ケーブルはかつてのバイト先の社長の考えを受け継いでいて民生用オーディオ界の常識からはかけ離れてます。主流とは全く異なる考え方であるが故に当 『オーディオ研究室』 で紹介する意味があると考えて掲載することにしました。
 オーディオ用スピーカーケーブルは出来るだけ細い素線を数多く撚り合わせた無酸素銅線、予算が許すなら銀線が良いとされています。
 かつて私が使ってたマークレヴィンソンの純正スピーカーケーブルなどは髪の毛より細いぐらいの素線を4千本撚り合わせた5ミリ径ほどのもので被覆を剥いで素線だけにするとまるで筆先のような代物で、メートル当たり7千円というけっこうな値段でした。聴感上はそれまで使ってた2.0スクエアの平行ビニール線と変わるものではありませんでしたが当時は純正品を使っておいた方が良いだろうと考えて使ってました。
 私はスピーカーケーブルをはじめとするオーディオ用ケーブルは必用に応じた太さの単線が良く、無酸素銅線は何のメリットも無いと考えてます。必要な電流を流すために必要な線材の太さは自ずと決まりますからそれ以上の太さの線材を使えば問題はありません。太過ぎて害になるのは取り回し悪さなど扱い難くなることだけです。

 単線が良い理由はバイト先の社長のオーディオ理論の受け売りになりますが、ケーブルに交流電流が流れると振動しますが細い線材ほの方が振動しやすくなるので同じ断面積であれば細い素線を数多く使ったものほど振動しやすくなって音の明瞭度が落ちます。そうはいってもスピーカーケーブル等の接続用ケーブルに単線ケーブルを使うと固くて取り回し性が悪くなりますから誰にでも勧められるものではありません。
 音が良いのはわかるけど単線ケーブルを使うのはちょっと遠慮しておきたい。という場合に良いのは自動車線と呼ばれる電器線と比べて太めの素線を使用した並行ビニール線です。スピーカーケーブルによく使われる2.0スクエアの場合電器線は50芯ですが自動車線は37芯でその分素線が太くなってます。自動車線の素線を太くしてあるのは振動の多い自動車に使って振動に因る素線の断線を防ぐためです。自動車線はオートバックスなどの自動車用品店で小さいリールに巻かれたものを売ってるので入手は容易です。並行線は自動車配線に使ったとき一目でプラスマイナスが見分けられるよう被覆を赤黒など2色に色分けしてあるものが多いのでスピーカーケーブルに使った場合も簡単に極性を見分けられます。
 無酸素銅線が良くない理由は長期間使用した場合の酸化は一般的なタフピッチ銅線よりも激しくなります。実際に10年以上戸棚で保管してあった著名メーカーの無酸素銅スピーカーケーブルをラジコンの充電用ケーブルに流用しようと必要な長さに切って被覆を剥がしたところ素線があまりにも激しく酸化していたので驚いたことがあります。  そもそもタフピッチ銅でも純度は99.9パーセントdすから無酸素銅の純度99.95パーセントとはわずかな差でしかしかなく、更に純度を高めた高級無酸素銅でもオーディオケーブルに使った場合の音質差を聞き取るのは不可能とされてます。オーディオ用ケーブルの音質差は銅素材の純度差よりも素線の太さなど構造に因る方が大きいですから、銅の純度差による音質の違いを聴き比べる場合に同じケーブル構造で銅素材のみが違う物を聞き比べない限り正確な聞き比べになりません。
 無酸素銅はタフピッチ銅と比べて柔らかくパイプにした場合曲げ易いので自動車のラジエタやエアコンのエバポレータのパイプとして使うのを主目的につくられたもので、線材の銅純度を上げれば音質向上するだろうと考えてオーディオケーブルに導入されたものですが、無酸素銅ケーブルというのは次第に高価なオーディオケーブルを売るため定番の謳い文句になっていったのです。  無酸素銅オーディオケーブルはインチキ商品とまでは云えませんが、オーディオ用ケーブルにはアルミケーブルなどのインチキ商品が多数横行してました。

 単線で手軽にスピーカーケーブルとして使えるものとなると電源敷設用に使うFケーブルぐらいしかありませんが1.6ミリか2ミリの2芯であれば電材店でなくても多くのホームセンターで扱ってますから入手も容易です。家庭用オーディオのスピーカーケーブルとして使うなら1.6ミリで充分ですがケーブルが固くて取り回し性が悪くなることを厭わないなら2ミリを使うのもよいでしょう。当初は1.6ミリケーブルを買ってくるつもりでしたが部屋を改装したときに使った2ミリケーブルが大量に残ってたので処分を兼ねて使いました。
 今回購入した機器はアンプ出力、スピーカー入力ともスピコン仕様ですからスピーカーケーブルは両端ともスピコンプラグになりますがスピコンプラグへの単線Fケーブルだと取り付けは楽でしたがバインディングポストなどネジ式ターミナルへの接続ではものによっては一工夫必要になることもあります。


◎ ラインケーブル

ラインケーブル 写真1

3D2Vを使ったXLRケーブル


ラインケーブル 写真2

ステレオミニプラグ~XLR×2ケーブル


 機器間をつなぐラインケーブルはグラフィックイコライザとアンプ間のXLRケーブルはアマチュア無線のアンテナケーブルとして使われる3D2VシールドケーブルとXLRプラグを買ってきて単線ケーブルを作りました。テレビのアンテナケーブルに使う3C2Vでもよいのですが手持ち品が無かったので芯線の太い3D2Vにしました。とケーブルインピーダンスは音声帯域周波数では影響しないのでオーディオ機器の接続用として使う場合は無視できます。現在販売されてる3D2Vは芯線が単線ではなく7本撚りになってますが素線が十分に太く無線の高周波用としてかつて販売されてた単線のものと同等の特性を持ってますから差して気にはなりません。
 両端がXLRプラグやTSR(フォーン)プラグの場合はより太い5D2Vでもケーブル製作自体は簡単ですからミキサーとアンプ間等には使おうと考えましたが、がさすがに5D2Vは固くケーブルが容易に垂れ下がってくれないので多くのケーブルがが入り組む場所では非常に使い辛いため今回は使用を見送りました。
 XLRケーブルはアンテナケーブルを使えば簡単に単線ケーブルを作れますが、パソコンとアンプ間をつなぐケーブルはパソコン側がステレオミニ端子でアンプ側がRCA端子かXLR端子なので手持ちのステレオミニ~RCA×2ケーブルを使って済ませようと思いましたが、ちょっと加工すれば3D2V2本を引き出せそうなステレオミニジャックプラグを見付けたのでステレオミニ~XLR×2ケーブルを作りました。
 これならパソコンとアンプの間にグライコなどのXLR入力しか備えない機器を入れる場合もそのまま使えます。
 半ば強引に作ったケーブルですが線材自体を気に入ったものに統一できるし、必要充分な長さに作れるので 最善の方法だったと考えてます。

 3D2Vのような1芯同軸ケーブルを使った場合はアンバランスケーブルになりますが私は物理的に必要がある場合以外はバランス接続にメリットを見出せないため基本的にアンバランス接続を採用してます。


◎ プリアンプとしてミキサー導入

A&H ZED-14 写真1

ALLEN&HEATH ZED-14 ミキサー

A&Hのミドルレンジアナログミキサー


 一通りのシステム構築が完了して追い込み調整に入ったがダイナミックレンジが狭くリミッターを掛け過ぎたような再生音になってる。
 そのような音になるのは機器間のインピーダンスミスマッチが第一に考えられるが、今回の機器間接続はPC出力とパワーアンプ入力間のみであり完全なインピーダンスマッチングは取れてないものの再生音に一聴してわかる影響が出る程のミスマッチとは考えられません。

 PCのオーディオ出力は元々ヘッドフォンを接続することを考えて設計されてるので直接パワーアンプに接続すれば不整合が生じても不思議は無いので音楽聴取にそれほど支障があるわけではありませんが間にプリアンプを入れて整合させてやれば何ら問題無くなると考えて適切なプリアンプを探しはじめました。
 PA等に使う業務用オーディオには民生用のような汎用プリアンプというものは存在せず、アナログレコードを再生しない場合に民生用プリアンプに近く流用出来るものとしてマイクプリアンプがありますからはじめはラックマウントタイプのマイクプリアンプから探して購入候補まで決めましたが、一部オーディオマニアの間でアナログミキサーをプリアンプ代わりに使うのが流行ってるとの情報を得ました。ミキサーにはマイクプリアンプと3バンド程度のイコライザーを備えたものも多く、適切なものを選べばプリアンプとイコライザーを兼用できるので一石二鳥です。

 当初はステレオ用として2チャンネルだけ使うのだからいちばん小型のものでよいと考えましたが中域用イコライザーの周波数設定が可変になってるものなら並列接続すれば周波数設定範囲内に限られますがイコライザーのバンド数を増やせるということがわかりました。そうはいってもPCの出力を並列接続出来る限度もありますので片側3チャンネルとして6チャンネル程度がよいところだろうと思いマイク入力を6チャンネル以上備えるものから選ぶことにしました。
 どの程度の大きさのものにするかは決めましたが探しはじめると国内で容易に入手出来るものに限っても非常に多くのネーカーがあることに驚きました。当初は国産で業務用オーディオ機器メーカーとして定評のあるヤマハ製を考えましたが英国のALLEN&HEATH製品は多くの著名ミュージシャンが愛用していて世界的な定評があるにも関わらず同等クラスのものであればヤマハ製よりも安価なので購入してみることにしました。
 A&Hのミキサーにはいくつかのシリーズがありますが低価格帯のZEDシリーズは音質が色付けされた傾向にあるということでオーディオマニア間での評判は芳しくありませんが、色付けの方向性が私の好みなので 手頃な価格であることもあり必要充分なチャンネル数を持つZED14を選びました。

 手元に届いて必要なケーブルを作って手始めに2チャンネルだけつないで音出ししたところ各段の音量調整だけでもPCとパワーアンプを直結したときのような詰まった感じの音は無くなりました。3バンドイコライザーの中域周波数を最高の4KHzに設定して調整してかなり好みに近くなりましたが低域不足なので左右各2チャンネル目の宙域イコライザを最低域の120Hzにして付け加えたとことまずは不満の無いレベルに達しました。
 3チャンネル目の中域はトーンコントロールのミッドレンジでよく使われる2KH戦後にして加えるつもりでしたがこの辺りをブーストすると低域不足が目立ってくるので低域として耳に付きやすい200Hzに設定したところ十二分に満足いく結果を得ることが出来ました。
 低域を強調し過ぎた嫌いはありますが軽量コーン紙の30センチウーファーではこの程度が限度でしょう。
 十二分に満足出来る音質を得られたところで途中で三分岐させてた仮接続してたケーブルをパラレル接続ボックスを使って本接続しました。


◎ セッティング:スピーカーを置く位置

 ステレオスピーカーを置く位置は設置場所が確保できる場合には部屋の短手壁面の角近くへ置くことが多く、私もシステムステレオを入手した当初はスピーカーから聴取位置までの距離を取れることからそのように設置しました。
 しかし次に買い替えた大型スピーカーのJBL4350は横幅が約120センチあり短手壁面へ置くと2個のスピーカーが並ぶ状態になってしまいますから長手壁面へ2個を可能な限り離して設置しました。端へ寄せれば2個の間隔を1メートル近く取れ、スピーカー中心間隔は2メートル近くなるので充分と考えたのですが左右のスピーカーからバラ々々に音が聞こえてくるような状態だったので少しづつ間隔を近づけていき定位感がいちばん良くなるところを探しました。結果的に2個のスピーカーが並ぶほど近づけたところが最適位置でした。狭い部屋に大型スピーカーを押し込むという特殊なケースでしたが、後にスピーカーの理想的な設置位置だったことがわかったのです。
 ステレオスピーカーは2個のスピーカー中心をそれぞれ長手壁面の端から3分の1の位置に置きスピーカー間隔を長手壁面の3分の1にするのが最適です。尤も6畳や8畳といった日本の家屋で一般的な大きさの部屋だとある程度以上のサイズのスピーカーになると理想的な位置へ設置することが困難なケースが多くなりますが、その場合は多少なりとも理想的な設置位置へ近付けるようにします。
 スピーカー間隔を離した方がステレオ感を得られると勘違いして必要以上に離して設置される方が非常に多いのです。
 部屋の短手壁面へ設置した場合はよほど広い部屋でない限り必要なスピーカー間隔を取るとスピーカー横の壁面へ近付き過ぎて壁面から反射する音の悪影響が出ます。

 今回は理想的な設置位置よりもパソコン一式を置いた机の両サイドに設置するということを優先させましたが偶然にも理想に近い設置位置になりました。もっとも部屋のスピーカーを設置した壁面の両端は片側に戸棚、反対側に両袖机と対称にはなってませんが現実的には少しでも理想に近付ければ十分です。


◎ メディアプレーヤー

 パソコンオーディオの中核となるのが音源ファイルを再生させるメディアプレーヤーですが単にパソコンで音楽を聴くというだけであれば大半の方はOSに標準で備えられているもの、WindowsであればWindows Media Player以下(WMP)を使用しているでしょう。WMPはOSの純正品ですから相性問題は生じるはずもなく手軽にパソコンで音楽を聴くというのであれば間違いの無いものですが本格的なパソコンオーディオ用としては大きな問題があります。
 WMPは再生中でもOSのシステム音とくに警告音を鳴らすために再生中の音楽とシステム音を混合させるカーネルミキサーを通す共有モードでしか使用できないためカーネルミキサーの仕様により音質劣化を起こします。またWMPではWASAPIというインターフェースモードを使えないのもパソコンオーディオ用のメディアプレーヤーとしては致命的欠点と云えます。

 現在流通してる単体のメディアプレーヤーの多くは少なくともWASAPIを使いカーネルミキサーを通さず直接再生させる排他モードを備えてます。排他モードを使うとメディアプレーヤーで再生中はパソコンの警告音が聞こえなくなる問題がありますが少しでも良い音で音楽を聴こうというのであれば然したる支障にはならないでしょう。私は音楽を聴くことに専念するときは排他モードに設定したプレーヤーを、PC作業中にBGMとして音楽を流しておくときは共有モードに設定したプレーヤーと使い分けてます。

 iPodやiPhoneの普及以来Winパソコンでも広く普及してるiTunesもWASAPI排他モードを備えてることからもミュージックプレーヤーとしては排他モードを備えることは常識となりつつあると云えるでしょう。
 iTunesのような単体メディアプレーヤーの場合Winとの相性問題が生じる可能性もありますが登場から長期間経ち広く普及しているものであれば自然検証されてるのでまずは問題ありません。
 以下に現在使用中のメディアプレーヤーを紹介します。
 Windows標準装備のWMPと広く普及してるiTunesは此処へ改めて記載する意味が乏しいので割愛します。
 なお、音楽再生専用のメディアプレーヤーについてはミュージックプレーヤーと呼称することとします。


〇 Winamp

 私が最初に使った音楽再生向きのメディアプレーヤーはWinampで2004年頃に導入以来現在も使い続けてますが2013年に開発終了して開発会社は買収されましたが不思議なことに更新は途絶えたものの最終バージョンの配布は続けられてました。
 それが2018年に突然新バージョンのベータ版が公表され開発再開が窺われる発表もありました。久々の新バージョンはべーた版乍ら早速更新して使ってみたところ作動上の問題点はに当たらないものの前版から5年間のセキュリティ面を改善したものであると思はれ、それ以外の技術的刷新は確認出来ませんでしたがWASAPI排他モードまでであれば全く問題無く使えました。最近普及しているインターフェースであるASIOには既発表のプラグインを使用して作動確認してみましたが誤動作が多く現在のASIOドライバとの適合性が悪く実用にはなりませんでした。


〇 AIMP

 少し前までメインのミュージックプレーヤーとして使ってたのがフリーソフト紹介サイトで見付けたロシア製のAIMPです。標準でWASAPIの共有モードと排他モード、ASIOに対応していて音質面は十分満足いくものです。
 標準でほぼ完全に日本語対応になってるのも日本語以外はよくわからない私にとっては極めて有難いところです。
 スキンが非常に豊富で様々な操作パネル形態に変えることが出来ます。私が気に入ってるのは全ての機能ボタンとプレイリストを1パネルにまとめたオールインワンタイプで起動後最大化すれば画面いっぱいに広がって操作し易いものです。
 私がAIMP最大の長所と捉えてるのはプレイリスト管理の簡易さです。AIMP用の音楽データ用フォルダを作りこの中にアルバム毎に名前を付けたフォルダを作って音楽ファイルを収納しておけば新規プレイリストを作る際に追加したいアルバムのフォルダを選んでフォルダ名をそのままプレイリスト名にすることも出来ます。専用の音楽データフォルダを作るのは手間がかかるように思えるかも知れませんがデータフォルダ内を見るだけでプレイリスト内容がわかるので便利です。
 また、AIMPでは予め指定した音楽データフォルダへデータを追加しても自動で何もしないのもプレイリスト管理のし易さという面ではメリットになります。メディアプレーヤーによってはデータフォルダへ新規データを追加すると自動的にプレイリストへ追加するものがありますが、管理面からは勝手に余計なことをしてくれたと思えることが多く、そのようなプレーヤーには例外設定が出来ないものが多いので使い始めても試用だけでさっさとアンインストールしてしまうことが殆どです。  私は6つのメディアプレーヤーを使ってるのでプレーヤー毎に音楽データフォルダを作って管理し易くしてます。
 もちろん1つの音楽データフォルダへ全ての音楽ファイルをまとめて収納して共用することも可能でWindowsを使ってる方はWMP用の音楽データフォルダをPCの音楽データフォルダにしてるケースが多いようです。私も当初はその様な使い方をしてましたが3つ目のメディアプレーヤーとしてWinampを使い始めると自身の頭が混乱するだけでなく追加ファイルを自動でプレイリストへ追加するのが基本設定のWMPと他の先住プレーヤーも混乱を来たすようになったのでプレーヤー毎の専用音楽データフォルダを使うようになりました。


〇 foobar2000

 今や定番の高音質ミュージックプレーヤーとして普及してるfoobar2000ですから今更紹介する必要は無いかも知れませんが特徴が多いプレーヤーですから記載することにしました。
 foobar2000の本体は非常に簡易なミュージックプレーヤーに過ぎず出力形式はWinデフォルトかHDオーディオインターフェース等デフォルトに準ずるものしか使用できません。その反面コンポーネンツと称している機能拡張プラグインが非常に豊富で用途に応じた多機能を持つものに仕立てることが出来ます。現在のパソコンオーディオ用プレーヤーといて使うのであればWASAPIとASIOプラググインは必須と云えるでしょうがWASAPIは排他モードのみならず共有モード用プラグインも用意されてるのでBGM用プレーヤーとして使えるように設定することも容易です。
 日本語には基本的に対応していませんが下記おすすめサイトで紹介してるnon existentにて日本語化パッチが公表されてますから実用上問題の無いところまで日本語化できます。


〇 MusicBee

 日本への登場初期には軽量で操作が簡単なミュージックプレーヤーとして紹介されることが多かったため日本では簡易ミュージックプレーヤーというイメージを持たれていましたが開発が進むにつれて本格的ミュージックプレーヤーとして必要充分な機能を備えるものに進化し、Foobar2000と並ぶ高音質ミュージックプレーヤーとして認識されるようになりました。
 標準でWASAPIとASIO対応の本格的高音質プレーヤーに進化しましたがオールインワンタイプで取り扱いが容易なのは登場初期と変わってません。
 海外製乍ら日本製化と見紛う程頬完全に日本語対応しているのは非常に有難いところです。


〇 MPC-HC・MPC-BE

 MPC-HCはWindows用軽量メディアプレーヤーとして定評の有ったMedia Player Classic(MPC)の後継ソフトとして新機能を付け加えて開発されたもので名称通りにWMPの古いバージョンに似たシンプルなインターフェースを持ちながら機能面を強化したものです。
 WMPでは使えないWASAPI排他モードが使えるので高音質パソコンオーディオ用プレーヤーとしても十二分に適合します。しかし現在も開発元による配布は続いていますが2017年に開発終了しました。

 MPC-BEはHCの主に機能面に不満を持つ開発スタッフが2012年に分離独立して開発したもので機能面が強化されたというよりは時代に即したものへと変更されてます。
 まったく別のソフトですが基が同じMPCでHCの開発まで携わってたスタッフが快活してるものですからHCとインターフェースや操作性はわずかな違いいか無く、HCの開発が終了した今となってはHCの後継ソフトというよりは新バージョンといっても過言ではないでしょう。

 WASAPI排他モードが使えるとはいっても音楽再生をメインとしたメディアプレーヤーではないため私が使いたくなるようなものではなかったのですが、HCをWASAPI排他モードに設定した場合は再生音への色付けが最も少ないミュージックプレーヤーになると聞き及び、無料のフリーソフトだしものは試しと使ってみたところ、たしかに音の透明感という点ではfoobar2000やMusicBeeよりも一段上という印象でした。
 私が試用したときは既にHCの開発が終了してましたが幸い開発元からダウン路0度出来ましたので使ってBEとの違いを検証することにしました。
 結果的にミュージックプレーヤーとして使う限りに於いて差は見出せませんでした。現在のところ私のPCには並存させてますが開発終了したHCに対して開発継続中のBEに何らかのメリットが見られるようになるのに然程時間はかからないと思はれますので、その時点でBEのみを使い続けることに決めたいと考えてます。

 ではMPC-HCかMPC-BEをメインのミュージックプレーヤーとして使っていくかということになると私にとっては大きな問題があるのです。プレイリスト機能が非常に貧弱でプレイリストが1個しかないのです。その中へ数百曲入れることは出来ますが、アーティスト別に分けるということすら出来ないので数千曲を実質的なライブラリであるプレイリストに保存したら再生したい曲を探し出すだけで一苦労ということになります。
 そのためとくに高音質で聴きたい300曲程をプレイリストに入れて、僅かな音質の良さよりも利便性を優先させたい場合は他のプレイリスト管理性に優れたプr-やーを使ってます。
 開発継続中のMPC-BEは是非ともプレイリスト機能を充実させていただきたいものです。


◎ メディアプレーヤーによる音質の違い

 意外に思はれるかも知れませんがメディアプレーヤーによる音質の違いというのは定評があるメディアプレーヤーであれば非常に小さいもので、音質の良し悪しというよりは好みの音質かどうかといったところです。
 パソコンオーディオで音質の違いが出るのは主にハードウェアによるもので、ソフトウェア面ではWASAPIかASIOかといったサウンドインターフェースの違い、共有モード、排他モードでカーネルミキサーを通すか通さないかに因る差になります。メディアプレーヤーに因る音質の違いと云われてるのは選択できる出力モードによる違いが大きいのです。
 結局のところメディアプレーヤーは使いたい出力モードを備えていれば操作性など使い易いものを選べばよいのです。


◎ WASAPIとASIO

 既述の通り現在のパソコンオーディオでは夫^ディオインターフェースの音質向上のためにWASAPIかASIOを使い、尚且つカーメルミキサーによる音質劣化を避けるため排他モードに設定するのが当たり前になってます。ASIOは排他モードしか使えないので選択の余地はありませんが前述のように排他モードではシステム警告音すら鳴らなくなりますので音質向上のためにはその程度の不便は厭わないという覚悟を持てる方以外にはおすすめで出来ません。
 私も音楽聴取に専念するときはASIOに設定したMusicBeeを使い、PC作業中のBGMとして流すときはWASAPI共有モードに設定したAIMPを使ってます。

 WASAPIとASIOが普及するとどちらがよ高音質なのはかということが取り沙汰されるようになりました。
 双方ともデジタルをアナログに変換するインターフェースですから他のソフトウェアやハードウェアが対応していれば然したる差は出ない筈ですが 目に付く最大の違いである必要なデータ転送量に着目してWASAPIはASIOの1.5倍のデータ転送量が必要であるからデータ転送量が少なくて済むASIOのほうが高音質であるとの解説をよく目にします。しかし必要なデータ転送に十分な能力を持つPCを使用する限りデーや転送量の違いが音質差となって現れることはありません。
 同様に目に付きやすい違いとしてASIOの方が低レイテンシーであり遅延時間が短いから高音質であるとの解説もよく目にします。ところがオーディオインターフェースのレイテンシーはPCの処理能力で限界が決まりますから再生音が途切れなくなるところまでレイテンシーを上げなくてはなりませんのでWASAPIかASIOかで差が出ることはまずありません。
 幸いなことに使用中のPCはけっこうな年代物ですがASIOドライバのレイテンシーを最短に設定しても再生音がの途切れは生じませんがドライバデフォルトのレイテンシーまで上げて比較しても音質差は認められません。

   結局のところWASAPI、ASIO双方に対応できるPCを使っているならまず音質差は無いということになります。


 WASAPIとASIO最大の違いは出自でWASAPIはWindows純正装備であるのに対しASIOはドイツのスタインバーグ社により提供される規格です。ASIOは元々スタインバーグ社が自社製品に使うためにつくったものでWinでは社外品ということになります。

 Winで使うためには何らかのASIOドライバを使わなくてはなりません。私はフリーソフトのASIO4ALLを使ってRealtek HDオーディオへ出力してます。ミキサーのZED-14にUSBオーディオインターフェースが内蔵されてますからそこへ出力することも出来ますがZED-14からデジタル出力することが主目的のインターフェースであるため最大対応ビットレート・サンプリングレート共に低くASIO出力の受けとしては不十分であるのとZED-14へUSB入力した場合ステレオ入力の2チャンネルしか使えずイコライザーも2バンドのみになるため試用しただけで止めました。

 私のところでWASAPIとASIOの差が認められない原因が半ば無理してASIOを使ってるためであろうことは想像に難くありません。
 高ビットレート・サンプリングレートに対応した外付けUSBオーディオインターフェースを通してZED-14へアナログ入力するのがいちばん良いので適切なインターフェースを探してますがインターフェースのみという製品がなか々々見付かりません。マイクプリアンプ等が付いてるのは使わなければよいだけのことですがある程度以下の製品だと電源がUSBバスパワーになるのでが気に入らずせめてACアダプタ電源の製品にしたいのですがそうなるとチャンネル数が多い大掛かりなもので邪魔になります。


 最後になりますが余程良質の音源でなければWASAPIとASIOの有意差が認められないどころかWASAPIの排他モードと共有モードは元よりWindowsデフォルトであるダイレクトサウンドとの差ですら粗探しをするつもりで耳を立てて聴いて辛うじて判別出来る程度に過ぎません。
 オーディオが趣味で少しでも良い音質を追求することを至上目的とするのでもなければせいぜいがWindows標準のWASAPI排他モードを使えるミュージックプレーヤーを使用すれば十分でしょう。



◎ 音質の色付け

 オーディオ経歴のところで既述ですが高校後半から大学時代は馬鹿の一つ覚えのように原音再生を信奉してオーディオ機器はレコード等の音源からの入力に対して音質的に何ら付加も除去もせず再生させることを目指して音質劣化は基より色付けの原因になる可能性が考えられるものは徹底的に排除していました。金田式トランジスタアンプを自作した頃がその最たるものでコントロールアンプはフォノ入力とAUX入力のセレクタースイッチとボリュームのみ。フォノアンプとセレクタースイッチ間の極低周波カットコンデンサこそ付けましたがパワーアンプは信号経路から一切のコンデンサと接点を省いた直流増幅すら可能な真の意味でのDCアンプになってました。
 製作当初こそ1.5ボルト以上の直流漏れがあったときに出力を遮断するプロテクト回路を付けてましたが、信号回路にリレー接点が入るのが嫌で数か月使ってプロテクト回路が働いたことは一度も無かったので外しました。万が一直流漏れを起こしてスピーカーを焼損させたところで壊れるのは自分のスピーカーだし、アンプと直結になるウーファー2本が焼損するだけで部品代はせいぜい3万程度のもの。当時は良い音質を得るための代償であれば高いものではないと考えてました。  このような無茶をした自作アンプの鬼ツ葉透明感が高くこれぞ当に原音再生アンプであると思はせるものでした。

 その感を一層増長させたのはバイト代を叩いて買ったマークレヴィンソン製アンプが届いて音出しをした瞬間でした。販売店で視聴したときは自作アンプよりも透明感に優れたアンプという印象だったので買ったのですが自宅のスピーカーでは何度聞き比べても自作アンプの方が透明感に優れているとしか感じられないのです。
 これがそこそこの値段のアンプとの聞き比べであれば自分が作ったものを贔屓目に見るということが十分考えられますが、中級乗用車が買える数年間のバイト代を叩いて買ったものですからむしろマークレヴィンソンアンプの方に贔屓目がありました。

 後にヴィンテージオーディオ機器販売店でバイトし始めて原音再生になってるかどうかを判断出来るのは音源を制作した者だけであり、オーディオ機器のユーザーが原音再生だと思ってるのは思い込みであるということを知り、自分が聴いて良いと思うのがいちばん良い音だと考えるようになりました。
 その頃に知ったのですがマークレヴィンソンのアンプというのは原音再生を目指したものではなく、創業者であるマークレヴンソン氏が良いと思う音を目指したものだったのです。マークレヴンソン氏は技術者ではなくプロデューサー的立場であり、同社の技術者であるジョン・カール氏が設計したのです。
 音づくりは得意だが設計製作は出来ないマークレヴンソン氏と設計製作は出来るが音づくりは苦手なジョン・カール氏というコンビであるからこそ独り善がりに陥らずに絶妙な製品づくりが出来たことは間違いありません。
 私はどんなに高価な物でも趣味の物であれば購入後すぐに分解して中を調べなくては気が済まないのでマークレヴィンソンアンプも封印シールを切れば保証が効かなくなることはわかっていても期待したほど良い音ではなかったこともあり到着数日後には封印シールを切って回路を調べられるところまで分解しました。
 驚いたのは全般的には音響用に良いとされてる電気素子を使ってるのに信号回路に自作マニアが絶対に使わない音響用には適さないとされる種類の安物の抵抗やコンデンサが使われてることでした。勿論これらはコストダウンのためではなくマークレヴンソン氏が好む音に適合する素子を選んだ結果です。

 これは私が自分が聴いて良いと思う音が自分にとってはいちばん良い音だと考えるようになった後で設計製作した845プッシュプルアンプも同様で入力直後に入れるカップリングコンデンサは真空管アンプでは余程特殊な回路を使わない限り省くことが出来ないため評判の良いものをにゅうゆ出来る限り取り換え引き換え聴き比べていきましたがなか々々これだと思うものは無く、比べた中では良いと思った同列うちでいちばん耐久性に定評あるものを使うことで妥協しましたがバイト先のお客さんから薦められたのが通常カップリングコンデンサには最も不向きとされているケミカル(電解)コンデンサでした。半信半疑乍ら何ら利害関係の無い人から聴いたことなので教えられたメーカーのものを使ってみたところ私が望む通りの音質になりました。
 真空管アンプのカップリングに使うコンデンサは通常千数百円以上するものですが私の好みに最も合う音質になったのは百円以下のものだったのです。

 また、かつては絶対に使わなかったトーンコントロールやイコライザー等のエフェクターも自分が良いと思う音づくりのため積極的に使うようになりました。  メディアプレーヤーの項で色付けが少なく透明感のあるMPC-HCとMPC-BEが気に入った旨を記しましたが実はメディアプレーヤーのみの音質で一番気に入ってるのは最も妖艶な音質のMusicBeeで2番目が次に妖艶な音質のAIMPです。しかしパソコン出力後の音響機器で音づくりのし易さを考えるとメディアプレーヤーでの色付けが最も少ないMPC2種類がベストということに成るのです。


◎ 気を使うべきこと・どうでもよいこと

 オーディオ界、殊にオーディオマニア間では音質向上のために気を使うべき多数のことが実しやかに流布されていますが、根も葉も無い都市伝説的なことが大半であるといっても過言ではありません。

 私が第一に気を使うのは接触不良の排除です。オーディオ器機には多くの接続部がありますが、すべてが金属接触になってますから長期間放置すると金属表面の酸化・腐蝕により接触不良を起こしますから定期的なメンテナンスは欠かせません。しかしメンテナンスといっても大したことをする必要はなく、スイッチやボリュームを動かして接点を綺麗にし、コネクタを抜き差しして接触面を綺麗にする程度です。  コネクタに接点復活剤を使う方も多いのですが接点復活剤の変質や変質した復活剤による金属表面の酸化・腐蝕等の逆効果となることも多いので金属表面に腐食粉が吹いてるのを除去し易くするような場合以外は使いません。

 特殊構造のケーブルは百害有って一利無しですから使いません。

 左右のケーブル長は同じにするべきだと言われていますが数メートルの差であれば気にせず配線しやすい長さにしておけばよいのです。  私のところではラインケーブルは使い回しやすいように左右同じ長さのものを使ってますがスピーカーケーブルは1メートルほど差があります。
 数メートルのケーブル長差では左右の音質差など聞き取ることは出来ません。
 同様に無理してケーブル長を短くづる必要はありません。ケーブル長が長くなれば抵抗値が高くなって音質劣化の原因になるというのは理論的に間違ってはいませんが、1メートルや2メートル短くしたところで聴感上の音質差が出るほどではありません。短いケーブルを引っ張るような状態で使えばケーブルやコネクタが痛む可能性がありますからその方がよほど害になります。

 オーディオ機器の自作まではしなくてもケーブルにコネクタをハンダ付けして作る方は珍しくないでしょう。そのためもあってハンダに関してもとやかく云われてますが、電気配線用のハンダであれば何でもかまいません。かつては微細なところですが抵抗値の低さから銀入りハンダが良いとされていましたが、今では銀入りハンダは音質に色付けされるので使うべきではないとされてます。
 しかしハンダの違いによる音質差など聴き取れるものではありませんからアルミ用ハンダなど余程用途違いのハンダでもなければ気にする必要はありません。  私は今のところラジコンカーの動力配線用として大量に購入した銀入りハンダが非常に付け易いのでメインで使ってますが家の工場で使ってたごく一般的な電気配線用ハンダも使ってます。使い分けというようなことではなく作業開始時先に手に付いた方を使うことが多いのです。作業してる机の上に両方あるときだと途中で混ざることも珍しくありません。
 しっかりと付いていればハンダの違いなどどうでもよいことなのです。

 意外と思はれる方が多いと思いますが、もう一つどうでもよいこと。左右のスピーカーから聴取位置までは等距離でなければならないと頑なに信じてる方が多いのですが、室内助教が同じでなければ距離だけ同じにしても意味はありません。
 私がいちばんよく聴取する場所であるパソコンの前に座った場合左右のスピーカーからの距離は約1メートルの差があります。ところが椅子を移動して左右のスピーカーから等距離に十分離れた場合と然したる差はありません。



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